リバランス 5年 10年 20年

前回までは、リバランスの期間を変えて何か変化があるか計算してみた。
今回は、同じ12か月のリバランスだが、始める時期と終る時期を変えてみたらどうなるのかやってみた。

  • 運用期間5年 1985年1月から1989年12月まで、というような試算期間を1つとする。
    1年ずつずらしていって最後は2008年1月から2013年12月まで
    24回の試算
  • 運用期間10年 19回の試算
  • 運用期間20年 9回の試算

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左がリバランスをしない場合の5年後の資産。右側がリバランス(12か月)をした場合の資産。さらにその差を表示してある。マイナスの場合は赤で表示している。(図左)表の下には、差の平均値を示している。

さらに勝率を出してみた。(図右)リバランスをしたほうが、リターンが高くなる確率が高いということが言えそうだ。
しかしながら、直近の5年間のデータを省く、つまり5年前にこの試算をしたとすると、勝率はマイナスになる。(5年、10年、20年と直近5年のデータは15勝。それを計算から除くと17勝30敗)

リバランスとリターンの関係。どうやったいいというような結論はまだ見えてこない。

 

リバランス 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月

リバランスはしたほうがいいのか。どのようなタイミングですればいいのか。
という、テーマなので1ヶ月、3ヶ月、半年 を計算してみました。
条件は前回と同じで以下の通りです。

  •  国内債券28%外国国債22%国内株式26%外国株式24%の割合です。
  • リターン3.8%リスク(標準偏差)9.7%で有効フロンティア上にある資産割合です。
  • 1985年1月から2014年6月までの月末データで計算しています。
  • 最初100万円 毎月5千円の積み立てです。

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左から(スマホの場合は上から)1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月 のリバランスです。
6ヶ月の方が、リバランスしない場合より、資産が多くなっているのが観察できます。

リバランスは、毎月やるよりも、半年、1年と期間を長くとったほうがいいのか。

これまでは、1985年1月から2014年6月までのデータで計算してみました。
次回は、ある特定の5年間とか、ある特定の10年間とか、シミュレーションの期間を変更して計算してみます。

リバランス 12か月

確定拠出年金や分散投資をやっていると、商品の価格の変動によって、資産の割合が変動します。それによってリターンとリスク(標準偏差)も変動していきます。それをもとの割合に戻してあげることをリバランスと呼びます。
リバランスはしたほうがいいのか、いいとするとどのようなタイミングですればいいのか。定説がないようなので過去のデータを使って計算してみました。

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  •  国内債券28%外国国債22%国内株式26%外国株式24%の割合です。(図 上 左)
  • リターン3.8%リスク(標準偏差)9.7%で有効フロンティア上にある資産割合です。(図 上 右)
  • 有効フロンティア上の赤線は、リスク(標準偏差)とリターンの推移です。(図 上 右)
    (およそ30年間のリスクリターンの推移ですが、なぜだか有効フロンィアから大きく外れません)
  • 1985年1月から2014年6月までの月末データで計算しています。
  • 最初100万円 毎月5千円の積み立てです。
  • リバランスをしないと資産割合の変化が顕著です。(図 下 上)
  • 12か月に1度のリバランスはある程度変動が抑えられています。(図 下 中)
  • リバランスをしない時が黒の太線。リバランスをした時が紫の太線(図 下 下)

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黒太線と紫太線 ほとんど重なっていますが、若干リバランスをしたほうがリターンはよさそうです。
今回は12か月で計算しましたが、次回以降 毎月 3か月 半年でも計算してみます。